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不安定核の質量測定. 教科書より 質量分析法による測定 SPEG-GANIL における測定 核反応による測定 非束縛核 13 Be の質量測定 いずれも現在の主流ではない。. 原子核の質量測定の歴史. 1912 年 J.J.Thomson の実験。 磁場 と 電場 を利用して質量を測定. SPEG in GANIL における実験 NPA616(1997)329c. 非束縛核の質量測定. 13 Be の質量測定: NPA636(1998)419. 現在の不安定核の質量測定法は主に二つ。 トラップによる質量測定
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不安定核の質量測定 教科書より • 質量分析法による測定 SPEG-GANILにおける測定 • 核反応による測定 非束縛核13Beの質量測定 いずれも現在の主流ではない。
原子核の質量測定の歴史 1912年 J.J.Thomsonの実験。 磁場と電場を利用して質量を測定
SPEG in GANILにおける実験 NPA616(1997)329c
非束縛核の質量測定 13Beの質量測定:NPA636(1998)419
現在の不安定核の質量測定法は主に二つ。 • トラップによる質量測定 • 蓄積リングによる質量測定(ESRあるいはサイクロトロン) いずれもサイクロトロン周波数(fc)の測定が基本原理。
不安定核の質量測定 イオントラップ、蓄積リング 不安定核を蓄積し周回させサイクロトロン周波数を測定する。 1989ノーベル賞 H.G.Dehmelt, W.Paul
Penning Trap 磁場の回りに サイクロトロン周波数 電場の回りに マグネトロン周波数 PR425(2006)1
トラップにおける質量測定 ISOLと組み合わせた例:ISOLDE-TRAP ~10-7 PRL93(2004)161104
入射核破砕片分離器と組み合わせた例:MSU-TRAP入射核破砕片分離器と組み合わせた例:MSU-TRAP PRL96(2006)152501
蓄積リングによる質量測定 ESR in GSI
蓄積リング内の周波数のずれ • f=v/CC:閉軌道 (1) • 運動量:pのずれと閉軌道のずれには以下の関係がある。aをmomentum compaction factorと言う。 (2) (1)と(2)式から (3) が求められる。
gtg Mass measurements in ESR/GSI
SMSの結果 1粒子が検出できる! 高分解能(~10-7) クーリングに10秒以上かかる。
IMSの結果 短寿命核(T1/2<100ms)が測定できる。 分解能は~10-5
Mass measurements in cyclotron (GANIL) (NIM B126(1997)334) PID is possible. Good mass resolution: ~10-6. Acceleration Small m/q acceptance (~10-4)
ECR RILAC AVR GARIS RIPS fRC RRC SRC BigRIPS IRC Rare-RI Ring in RIKEN RIBF Three main parts • Long injection beam line • Fast kicker system • Cyclotron-like storage ring • Similar to IMS in ESR • Measurement time < 1ms • For short-lived RI • High resolution Δm/m~10-6 • High efficiency • Individual Injection • Large momentum acceptance (~1%) • Particle identification
Trigger signal cable (~140m) Measurement Scheme Plastic scintillator resolution < 100ps B SRC A @F3 RI beams Cyclotron-like Storage Ring Kicker BigRIPS Individual injection method Trigger signal ~ 1.33μs vs. Flight time of particle ~ 1.38μs A to Kicker ~ 235m PID C Long injection beam line B to C: TOF measurement ~ 1000 turns (~1ms)
Region to be measured by rare RI Ring U R process A/Z=3 (Limit in Rare-RI ring)
不安定核の質量測定から何が分かるか? Mass evaluation について • Atomic Mass Data Center (AMDC)で定期的に質量の評価が行われている。 • http://www.nndc.bnl.gov/amdc/ • 最新結果はNPA729(2003)に掲載
魔法数に関して Sn=M(A-1,Z)+Mn-M(A,Z) • Snをプロットすると魔法数が見える。 「原子核物理学」(八木浩輔著)より
Stable Even Z Unstable Sn (MeV) Stable Odd Z Unstable PRL84(2000)5493 N 中性子過剰側で16が魔法数
どうして不安定核で魔法数が変化するか? PRL84(2000)5493より PRL87(2001)082502より 現在はN=28でどうなっているか研究されている。
宇宙元素合成 Solar system matter Abundances ( Si=106) Mass number U R process • How are stable nuclei created • in universe ? • Can we reproduce observed abundances ?
宇宙はいかに原子核を作ったか? 元素合成のシナリオ U 陽子数 1983年ノーベル賞 W.A.Fowler 安定核 s-process rp-process CNO- cycle 融合反応Fe付近まで CNO -cycle r-process a-capture (8Li(a,n)11B) 中性子数
原子核の束縛エネルギー B=ZM(p)+(A-Z)M(n)-M(AZ) Fe周辺の元素が最も高い 束縛エネルギーを持っている Feまでの融合反応は発熱反応 例、3a12C+g+7.3 MeV
Feより重い元素の合成 116 117 118 115 116 112 113 114 115 ウランはどうやってできたのか? U Feのコア重力収縮中性子過剰 陽子数 中性子吸収反応が進む 安定核 s-process rp-process Sn CNO -cycle In r-process Cd s-processの例 a-capture (8Li(a,n)11B) 中性子数
中性子吸収反応 ベータ崩壊 A-1Z+n 質量 質量 AZ AZ A(Z+1) 超新星爆発? 中性子吸収反応 vs ベータ崩壊 ウラン元素合成過程 (r過程) 質量測定が鍵
r-過程を解明するための物理量 天体パラメタ :環境温度(T)、中性子密度(Nn)、時間経過(t) 核物理パラメタ:質量(Sn)、崩壊様式(lb, ldn, ldf,etc)、核反応率(s) r-processはどうやって決まるか? 仮定 1: (n,g)-(g,n)平衡状態(waiting point approx. ) 仮定 2:定常的生成・消滅(steady flow approx.)
熱核反応の復習 • 反応の確率は(断面積)(相対速度)(粒子密度)に比例する。 • 反応断面積はクーロン障壁の透過確率で決まる • 相対速度は温度Tがマクスウェル分布するとして 荷電粒子の場合
よりE=kTでピークとなる。 • 反応率 • X+Y?の反応のXのMean lifetime ガモフの山 E. Rolfs and S. Rodney, Cauldron in the Cosmos
E12 E34 1+2 Q-value 複合核 • 1+23+4, Q>0という反応を考える。 • 1+23+4と3+41+2の間には個別釣り合いの原理が成り立つ。 3+4
ガンマ線を含む反応場合:1+23+ • フォトンの数は、プランクの放射光式より、
t=1/l • X(a,g)Y反応の寿命の比 • (n,)と(,n)が釣り合っているとすると、 • Nn=1024 n/cm3, T9=1として、Qn(=Sn)~2MeVである。 r-processパスを与える式 (魔法数にそって進む) 質量公式から計算できる!
Abundanceはどうやって決まるか? • ある原子核(AZ)のabundanceの時間依存性 • 平衡に達すれば、 NZ1/Z=(Z) b-decay life-timeで決まる。
GTを含んだ場合のft値は以下の式。 • 質量からfが計算できる。すなわち、質量から半減期tが予測できる。 核理論的に計算できる量
r-process abundanceの理論的予想 観測結果 理論予想 “Cauldron in the Cosmos” C.E.Rolfs and W.S.Rodney
r-processの実験的研究の今後の課題 • 原子核は本当に存在するのか? • 質量測定 • 寿命測定 • 不安定核領域の魔法数は?
まとめ • 最近の質量測定はイオントラップと蓄積リング。 • 理研では、Rare RI Ringプロジェクトが進行中。 • 不安定核の質量測定重要性:魔法数。宇宙元素合成。 • Rプロセスでは、質量の測定が鍵である。