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反応の次数. 0 次反応 A D B ; V= k 1 次反応 A D B ; V = k x [A] 2 次反応 A+ B D C + D ; V = k x [A] x [B]. 反応速度式. 2 分子反応の場合 反応速度 v は P, Q の生成速度または、 A, B の消失速度で表される 反応速度式は: k は反応速度定数。.
E N D
反応の次数 0次反応 A D B ; V= k 1次反応 A D B ; V = k x [A] 2次反応 A+ B D C + D ; V = k x [A] x [B]
反応速度式 • 2分子反応の場合 反応速度vはP, Qの生成速度または、A, Bの消失速度で表される 反応速度式は: kは反応速度定数。
反応速度と平衡定数 可逆反応: A + B C + D 反応速度は順反応速度と逆反応速度の差である。 dC/dt = kf [A][B] - kr [C] [D] 平衡状態では: kf [A][B] = kr [C] [D] Keq = kf / kr = [C] [D] / [A][B]
酵素は通常タンパク質である。酵素活性を持つRNAもあり、 リボザイムと呼ばれる。 酵素 リボザイム (self-splicing intron) 酵素(ヘキソキナーゼ)
酵素は基質結合部位を持つ。結合するとき、基質は反応に適した向きで結合する。酵素は基質結合部位を持つ。結合するとき、基質は反応に適した向きで結合する。 基質 基質との結合は、高度に特異的である。1つの酵素は、通常、1つタイプの反応を触媒する。 酵素
活性部位 酵素の活性部位 Active site 基質 Triosephosphateisomerase トリオース・リン酸イソメラーゼ
基質 + 活性部位 ES 複合体: 弛緩 ES 複合体: 緊張 酵素 基質(S)と酵素(E)の結合(Induced fit)
Michaelis-Menten 式 • 仮定: • 1つの基質 • 生成物(P)の形成は不可逆的 • 定常状態仮説: [E-S] は変化しない 結果: E + S D E-S 1 E + P
k2 k1 k-1 Michaelis-Menten式の求め方 • 順反応速度 vfは • 逆反応および生成物産生速度 vdは • 定常状態では[ES]は一定であるので:
Michaelis-Menten 式の求め方(続き) • 総酵素濃度 [Et] は [ES]と[E]の和であるので: • 定常状態では: • 生成物産生速度 v = k2[ES]なので:
仮定: E + S E-S E + P E-S 形成は可逆的である, ‘定常状態.’ P形成は事実上、不可逆である. V = Vmax ( [S] / ([S] + KM)) 極限条件: [S] >> KM V = Vmax [S] = KM V = ½Vmax [S] << KM V = Vmax[S]/KM Michaelis-Menten 式 kcat
反応速度図: Vo vs. [S] Vmax Vo = = Vmax( [S] / ([S] +KM)) Vmax Xform Reaction velocity (Vo) Vmax/2 1/Vo = = 1/Vmax + (1/[S]) x KM/(Vmax) KM Substrate concentration [S]
Lineweaver-Burke: 1/Vovs. 1/[S] Slope = KM/Vmax 1/Vo Intercept = 1/Vmax Intercept = -1/KM 1/[S]
定義 … KM :反応速度が最大の1/2のときの基質濃度. kcat:触媒反応速度定数. IU = 国際単位 = 1 minあたり 1 mmol の基質を転換させる酵素量 代謝回転数: 基質飽和条件で、酵素1分子あたり1秒間に転換させる基質の分子数
いくつかの酵素の KM値 Enzyme Substrate KM (mM) Turnover(s-1) Chymotrypsin Ac-L-tryptophane 5000 100 Carbonic anhydrase CO2 8000 600,000 Penicillinase Bz-penicillin 50 2,000 Lysozyme Hexa-NAG 6 0.5 B-Galactosidase Lactose 4000 Pyruvate carboxylase Pyruvate 400 HCO3- 1000 ATP 60
反応による酵素の分類 • 反応のタイプ: • 酸化還元酵素: 脱水素酵素, オキシゲナーゼ • 転移酵素: キナーゼ, フォスフォリラーゼ, トランスアミナーゼ • 加水分解酵素: ペプチダーゼ, リパーゼ, フォスファターゼ, グリコシダーゼ • リアーゼ: デヒドラターゼ, デカルボキシラーゼ, シンターゼ • イソメラーゼ • リガーゼ
酸化還元酵素 脱水素酵素: 水素原子と電子を転移する オキシゲナーゼ: 酸素を基質とする モノオキシゲナーゼ: 1つの O 原子を基質に 導入 ジオキシゲナーゼ: 2つの O 原子を基質に導 入 水酸化酵素: 水酸基を導入 過酸化酵素: 過酸化水素を基質とする
転移酵素 キナーゼ: ATP からリン酸基を基質に転移する. スルファターゼ: 硫酸基を転移する(普通、糖やステロイドに) トランスケトラーゼ, トランスアルドラーゼ: ケトまたはアルデヒド基を転移する トランスアミナーゼ: アミノ基を転移する グリコシラーゼ: 単糖を転移する
加水分解酵素 グリコシダーゼ: 2つの単糖の間の結合を切る リパーゼ: 脂質分子の中の結合を切る フォスフォリパーゼ: リン脂質分子の中の結合を切る ペプチダーゼ (プロテアーゼ): ペプチド結合を切る ヌクレアーゼ: リン酸ジエステル結合 (DNA/RNA)を切る フォスファターゼ: リン酸エステルを切る
リアーゼ: ある基を除去して二重結合を残す デヒドラターゼ: 水を除去する デカルボキシラーゼ: CO2を除去する
イソメラーゼ:立体異性体を転換する 位置的, 幾何学的, 光学的 異性体を転換する
リガーゼ ATPを消費して、結合を作る
酵素番号 トリプシン EC 3.4.21.4 加水分解酵素 トリプシン類 プロテアーゼ
触媒反応の自由エネルギー変化 反応は活性化エネルギーの山を越えて進む A 触媒によって活性化エネルギーは減少する B A B
酵素調節 • 酵素調節の型: • タンパク結合: 例 – プロテイン・キナーゼA • リン酸化: 例 – インスリン様成長因子リセプター細胞質ドメイン • タンパク分解: 例 – トリプシン • KmまたはVmax. の変化 • アロステリック調節
酵素調節 競合阻害剤 基質 競合阻害:阻害剤は基質結合部位に結合する 非競合阻害:阻害剤は基質結合部位と異なる部位に結合 非競合阻害剤
酵素阻害 • 競合阻害: 基質と阻害剤は類似した構造を持つ. • 非競合阻害: 阻害剤は基質とは異なる部位に結合する. • 混合阻害: 複合的要因.部分的に立体構造的効果。
+ Competitive Inhibitor 1/Vo No Inhibitor Present 1/[S] 競合阻害 阻害剤によりKmが増加したように見える
+ Non-Competitive Inhibitor 1/Vo No Inhibitor Present 1/[S] 非競合阻害 阻害剤によってVmaxが減少したように見える
アロステリック酵素 アロステリック酵素 単一基質酵素 反応速度 基質濃度
アロステリック酵素 1つのサブユニットへの基質の結合によって、2つのサブユニットがともに基質の結合しにくいT状態から、結合しやすいR状態に変形する。 T R
酵素の反応機構1 • リゾチームの反応機構:細菌細胞壁のペプチドグリカンを分解する. • リゾチームは唾液や涙の中にある. • 細菌細胞壁のNAM-NAGリピートを切る. • 6つの単糖が活性部位に結合する. • 基質は ‘半いす’ 構造に変形する. • Glu/Aspによる一般酸塩基触媒.
リゾチームの構造 35:Glu 52:Asp
細菌細胞壁 (NAG) (NAM)
酵素の反応機構2 キモトリプシン: 消化酵素、タンパク質分解 • セリン・プロテアーゼ • 大きな疎水性側鎖を持つアミノ酸のところで切る. • 電荷リレー・ネットワークが Ser-195を活性化. • Serは基質と共有結合する.
セリンプロテアーゼの活性中心 セリンプロテアーゼの活性部位には、セリン、ヒスチジン、アスパラギン酸残基が接近して存在する。
キモトリプシンの反応機構 1 四面体型中間体 基質
補酵素 • 1.ATP: リン酸化 • 2. その他のヌクレオチド: GTP, UTP, CTP • 3. 酸化還元補酵素: ニコチンアミド, フラビン • = NAD, NADH, FAD, FMN • 金属イオン: Fe, Ca, Zn, Mg • 補酵素 A (CoA) • 6. S-アデノシル・メチオニン (SAM)