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第1回原因究明等委員会以後 内水槽および外水槽関連増倍管等の被害 内水槽 タンクライニングおよび岩盤に関する被害 原因究明:最初の増倍管の爆縮 最初の増倍管の同定 9本の履歴等

スーパーカミオカンデ事故等報告、その二. 第1回原因究明等委員会以後 内水槽および外水槽関連増倍管等の被害 内水槽 タンクライニングおよび岩盤に関する被害 原因究明:最初の増倍管の爆縮 最初の増倍管の同定 9本の履歴等 交換球の目視検査及び強度等試験 ストック球の目視検査及び強度等試験 増倍管保持金具の締め付け不良に関する考察 作業手順等に関するアンケート結果 底面ステンレス板浮き上がりに関する考察 底面作業について 結論 原因究明:衝撃波の発生と伝播 再現実験 シミュレーション結果 シミュレーションと再現実験との比較 結論 今後の対策について

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第1回原因究明等委員会以後 内水槽および外水槽関連増倍管等の被害 内水槽 タンクライニングおよび岩盤に関する被害 原因究明:最初の増倍管の爆縮 最初の増倍管の同定 9本の履歴等

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Presentation Transcript


  1. スーパーカミオカンデ事故等報告、その二 • 第1回原因究明等委員会以後 • 内水槽および外水槽関連増倍管等の被害 • 内水槽 • タンクライニングおよび岩盤に関する被害 • 原因究明:最初の増倍管の爆縮 • 最初の増倍管の同定 • 9本の履歴等 • 交換球の目視検査及び強度等試験 • ストック球の目視検査及び強度等試験 • 増倍管保持金具の締め付け不良に関する考察 • 作業手順等に関するアンケート結果 • 底面ステンレス板浮き上がりに関する考察 • 底面作業について • 結論 • 原因究明:衝撃波の発生と伝播 • 再現実験 • シミュレーション結果 • シミュレーションと再現実験との比較 • 結論 • 今後の対策について • 作業手順の改良 • 衝撃波防止ケース • 高耐水圧増倍管の開発 • 結論

  2. 被害のまとめ • 内水槽関係 • 破壊増倍管数: 6777 (11146本中、50cm径) • 使用可能増倍管数: 4369 • 電子回路: 被害なし • 高電圧回路: 被害なし • ケーブル: 不明(ほとんど使用可能と思われる) • 増倍管取り付け金具: 多数 • 黒プラスチックシート: 要全数取り替え(注1) • 外水槽関係 • 破壊増倍管数: 1100 (1885本中、20cm径) • 使用可能増倍管数: 785 • 電子回路: 被害なし • 高電圧回路: 軽微な被害 • 波長変換板: 700 (1885中)(注2) • タイベックシート: 要全数取り替え(注3) • ケーブル: 不明(ほとんど使用可能と思われる) • 増倍管取り付け金具 多数

  3. タンクライニングおよび岩盤に関する被害 • 亀裂  漏水:4.2トン/時 • ソナー検査による場所の特定: 3カ所に絞るが目視では特定できず • 衝撃波及び水流によるライニング、岩盤への大規模な被害はないと考えられる

  4. 壁面に対する影響  壁面での衝撃波の強さ • 衝撃波 P700= 130 kg/cm2 (爆縮中心から700mmの位置) • 衝撃波は距離の1.1乗に反比例すると言われている事から各部の衝撃波の到達時の瞬時圧力を予測すると以下の様になる。 • 側部ライニング部    : 29 kg/cm2 × 2 = 58 kg/cm2 (2,750mm) • 側部・底部隅各部    : 20 kg/cm2 × 2 = 40 kg/cm2 (3,785mm) • 下部マンホール蓋板部  : 11 kg/cm2 × 2 = 22 kg/cm2 (6,500mm) • 上記数値は、衝撃波の反射を考慮して、反射面での圧力が2倍になることを想定しての数値を示している。 (ただし、この数値は理想条件におかれた場合の数値であり、過大評価の可能性もある。)  水流の影響 • 爆縮中心近傍  :20 m/s • 爆縮中心から1m: 1 m/s • 爆縮中心から2m: 1 mm/s • 浮力の損失 • 爆縮が生じる前にPMT架構に作用していた浮力の総和420 ton が、爆縮によりその浮力を失った為に、短時間にその荷重がPMT架構を通して底板の架構支持部に衝撃的に伝達された可能性がある。 • そのときの荷重の変化量は、浮力喪失分の420トンで架構全体が垂直上方に引っ張られていたものが、短時間に自重分の圧縮に変化したと考えられる。 • 最も簡単にかつ安全側に考えると、架構重量が総重量が約200tonであるため、420tonの変化量を起振力としてとらえると、約2.1 G の加速度を与えられたと仮定する事ができる。

  5. 衝撃波により破損する可能性のある箇所 • 底部マンホール胴部の隅肉溶接箇所   理由:瞬間的にマンホール蓋部分に衝撃圧力が作用し、マンホールの胴板が引っ張られ、そのため隅肉溶接       がせん断局部亀裂を起こす可能性。 • 側部・底部の隅肉溶接箇所(裏側のコンクリートが欠損している場合)   理由:可能性は低いが、底部と側部の隅角部の裏側にコンクリートの充填不足箇所が存在した場合は、上記と       同様の理由でせん断亀裂が発生する可能性がある。 • 流体力により破損する可能性のある箇所 • 側部および底部PMT架構のアンカー部 •        理由:破損PMTの容積を埋める為に移動した水が、流体力として架構に作用し、架構に曲げモーメントとして           作用してアンカー部に過大な応力が作用することによる亀裂の発生の可能性がある。ただし、爆縮によ           る流れの発生は局所的であり、水槽全体の30,000 ton の水量に水流を生じさせる可能性は低い為、           大きな影響を与えたとは考えにくい。 • 浮力の喪失による衝撃力により破損する可能性がある箇所 • 側部PMT架構底板支持部   理由:破損PMTの浮力損失により、衝撃的に支持架構端部に荷重が作用し、支持部の一部に亀裂が入る可       能性がある。衝撃荷重の最大値は約420tonと推定される。

  6. 岩盤への影響 約7000本の破壊した増倍管のうち、最も岩盤に近い位置にあったものは、底部のもので、純水タンク底盤まで、2.0mの距離であった。純水タンク底盤コンクリートの厚みが約0.5mあるので、実際の岩盤までの距離は、少なくとも2.5mはあったことになる。ここで、安全サイドの推論をするために、底盤コンクリート構造物内を水中衝撃波が伝播するときの減衰がゼロであると仮定し、水-コンクリート構造物―岩盤の各接触面での衝撃波の反射、回折も無視した場合には、およそピーク圧3.78 MPa の1次水中圧力波が岩盤に入射したことになる。  この値は、スーパーカミオカンデ空洞周辺の岩盤の引張強度である9.71 MPa の39%程度の値であり、少なくとも安全率2.57は確保されていたことになる。 増倍管が約7000本破壊したことによるエネルギーの放出は、約80MJであると見積もられている。このエネルギーは、真空の増倍管が破壊することにより、その中に水が入り、純水タンク内の水面が低下することにより生ずる位置エネルギーの変化を計算したものである。この位置エネルギーの変化量は、連鎖的に破壊した増倍管の爆縮で発生した負のバブル波による純水タンク内の水の落下運動、すなわち、2次水中圧力波の運動エネルギーと等価であると考えることができる。 このタンク内の水の落下によって純水タンク底盤部にかかる圧力Pは、0.0123 Mpaと見積もられる。これは、岩盤の引張強度9.71 MPa より十分に小さい値である。

  7. 資料は、 http://www-sk.icrr.u-tokyo.ac.jp/~totsuka/nov-12/report-2/ に置いてある。 (注) • 地震岩盤タイベック • タイベックライニング岩盤強度 • 底部浮上 • 底面シミュレーション割れ球底面作業理由 • 圧力等 • ガラス試験(まとめのみ) • アンケートー建設アンケートー改修アンケートー9本球 • 目視ー交換球クラック履歴 • 目視ーストック球 • トルク • 1085010810 • 衝撃波実験セットアップ誘爆実験データシミュレーション2シミュレーション3

  8. 独法防災科学技術研究所 神岡観測点データ 震源地をSKと仮定すると発震時刻は11時01分29.4秒となる。

  9. 茂住観測点(SKから2.3km)での地震波茂住観測点(SKから2.3km)での地震波 10秒 事故を示す最初のデータ(ラン・イベント 番号1121-921342)の時刻は 11時01分29.25秒である。 事故前に前兆となる地震波形は観測されなかった。 京大防災研4観測点から求めた発震時 は11時01分29.5秒でイベント時刻と よく一致する。 事故直前に何らかの前兆現象はなかった。

  10. 底面浮き上がりによるアンカー部突発的変位

  11. 底面浮き上がりによるアンカー部突発的変位

  12. 増倍管も2cm浮き上がった としたとき増倍管にかかる力 の推計

  13. 底面アンカーが引き抜か れたとしても増倍管1本 にかかる荷重は0.5kg

  14. 増倍管起因

  15. B部 ネック部 C部 ASSY部 A部 ボトム部

  16. ダイノード部とASSY部

  17. 20インチバルブの化学組成

  18. 20インチバルブの力学的特性

  19. 8インチバルブの力学的特性

  20. 20インチバルブのX線解析

  21. 9本爆縮候補球の履歴ー1 ガラス厚許容範囲: 先端(A部) 2.5-7mm 側面(B部) 2.0-5mm 後部(C部) 2.0-5mm

  22. 9本爆縮候補球の履歴ー2

  23. 仕様:6.5気圧24時間の後目視検査   同一条件で9本(上、側、底からそれぞれ3本)仕様:6.5気圧24時間の後目視検査   同一条件で9本(上、側、底からそれぞれ3本) •  最初の5本、ステム部を上にして試験。(ステム部が上部圧力フランジに接触して浮力を保持。  ステム部に力がかかる。) •        pmt番号   場所 目視 備考-------------------------------------------------------------------------------------------------------------- LM7606 2TM1P6D-W OK ZW1249 1W1606A-U OK LA0508 1W1702D-V OK EF6670 4TP6M1C-V OK AF4164 2TM3P2C-U Crack ステム部。上記浮力のため破損。KM4376 1BP7P3B-U OK •  これ以降、pmt光電面を上にし、浮力を慎重に散らす(これが昔の出荷時の方法)。  さらに9本、同一条件で。 •        pmt番号   場所 目視 備考 • -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- KM4361 1BP6P4A-W OK KM4781 2W1518A-U OK AB5004 1BP5P4D-V OK LM7338 3TM6M4D-W OK JK5676 1W0808B-V OK KM4050 1BP1P6B-U OK AB7308 2TM2P5D-V OK AF4077 2TM3P2C-V OK AB5375 3W1421D-W OK •  以上で圧力テスト終了。上面、側面、底面に設置され5年間水中にあった9本を出荷時と  同等な圧力試験を行った結果、すべて圧力試験をパスした。 交換球圧力テスト

  24. 25度C 温度サイクル 常温 5度C • 温度範囲: 5 deg -- 30 deg 温度変化:1 deg / min • 放置時間: 各3時間 • サイクル数: 2サイクル (JIS C 0025-1988) 3時間 3時間 (1サイクル) • pmt番号   場所 目視 圧力テスト   備考-------------------------------------------------------------------------------------------------------------AB6306 2TM5P1D-U OK OK CD6402 4TP1M2C-U OK OK AF4124 1TP4P4A-U OK OK OK CD7014 1W1105C-U OK OK OK JK5192 1W1307B-V OK OK OK JK5736 2BM3P3A-V OK OK GJ4013 1BP1P2A-U OK OK KM4679 1BP1P3B-W OK OK LM6199 1W1001B-U OK OK OK • 以上で温度サイクル完了。すべての増倍管が温度サイクル後の圧力試験をパスした。

  25. 6.5気圧 大気圧 大気圧 1時間 目視検査 (1サイクル) 圧力サイクル試験 • 使用PMT: 側面 1本 底面 2本 • 条件   : 6.5気圧加圧放置1時間後        に圧力開放し外観検査 • サイクル数: 4回 • pmt番号   場所 圧力サイクルテスト   備考------------------------------------------------------------------------------------------------------------- LM6199 1W1001B-U OK JK5481 4BP1M4B-W OK JK7150 4BP3M3C-V OK •  以上で圧力サイクル完了。上の増倍管3本に関して、  圧力の増減ストレスによる増倍管の機械的強度の劣化は認められず、6気圧の保証耐圧を保持した。

  26. ストック球の圧力サイクル試験 • ストックされていた増倍管のうち大口径部(B部)ガラス厚の薄いものを選んで圧力サイクル試験を行う。圧力サイクルの仕様は上記と同じ。 • pmt番号   圧力サイクル ガラス厚 B部min C部min --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- AB7987 OK 2.0 2.6 CD7888 OK 2.0 2.8 LM7266 OK 2.0 2.2 JK7919 OK 2.0 2.8 GH7936 OK 2.4 2.0 GH7866 OK 2.0 2.5 GH7813 OK 2.0 2.5 JK7883 OK 2.0 2.5 GH7868 OK 2.0 2.4 • ストック球のうち特にガラス厚の薄い増倍管9本はすべて圧力サイクル試験をパスした。

  27. 爆縮候補球10850(交換球) 図3.イベント921483 図4.イベント921483底部拡大図

  28. 図5.イベント921483の底部拡大図と各増倍管を中心とした小円(点線)、大円(実線)図5.イベント921483の底部拡大図と各増倍管を中心とした小円(点線)、大円(実線) 増倍管10767増倍管10809増倍管10850 増倍管10768増倍管10810増倍管10851 図6.小円内の増倍管数とリング内の増倍管数の値。 9本の増倍管それぞれに対して示す。

  29. 図11.図9と同様の信号頻度マップで、増倍管10850の周りについて実際の頻度数を示した。図11.図9と同様の信号頻度マップで、増倍管10850の周りについて実際の頻度数を示した。 増倍管10850は、[横軸:12.5, 縦軸:7.5]の位置。

  30. 図12. 事故の最初のイベントからの時刻と各増倍管が信号を与えた場合のTの値。

  31. 11 増倍管10810(非交換球)のヒットの履歴。 (前兆現象か?) 上からラン番号11104、11105となり一番下が11108となっている。 11106の終盤(10月10日20時35分頃)からノイズが発生していることがわかる。 イベント数・200秒

  32. 10767 10809 10850 図 20 ラン番号11211の爆縮関連増倍管の ヒット履歴。爆縮前でも増倍管10810にバー ストノイズが見られる。 10851 10768 10810 10769 10811 10852

  33. 最初の爆縮球は、10850(交換球)か10810(非交換球)のどちらか最初の爆縮球は、10850(交換球)か10810(非交換球)のどちらか

  34. 作業・運搬中のストレス

  35. クラックの入った増倍管CD6512 当時のログブックのコピー

  36. クラックの入った増倍管CD6512 • CD6512はスーパーカミオカンデ建設時に損傷を受けた • 水深12.9mに設置されていた • 水深が浅いため破壊を免れたと思われる • 改修時に増倍管10850が損傷を受けた可能性は否定できない

  37. 底面作業

  38. 底面シミュレーション | コンテナ ハウス | ----------------------------------------------------------------- JK7690 GJ4215 GH7620 LM7126 GH7646 LM7043 KM4151 JK7451 AF4395 JK7344 GH5313 CD5194

  39. 底面シミュレーション球GJ4215が圧力検査で割れ底面シミュレーション球GJ4215が圧力検査で割れ • pmt番号  場 所 11/28目視 12/11目視 圧力テスト---------------------------------------------------------------------------------------------------------AF4395 1BP4P5A-W キズなし キズなし OKCD5194 2BM6P4B-U キズなし キズなし OKGH5313 2BM4P4A-V キズなし キズなし OKGH7620 2BM7P3C-V キズなし キズなし OKKM4151 1BP6P3A-V キズなし キズなし OKJK7451 2BM7P2D-U キズなし キズなし OKJK7344 1BP4P1B-U キズなし キズなし OKGH7646 3BM4M3A-W キズなし キズなし OKLM7043 3BM1M6C-W キズなし キズなし OKJK7690 3BM6M5C-W キズなし キズなし OKLM7216 3BM3M2C-U キズなし キズなし OKGJ4215 1BP2P4D-W キズ1ヶ所 発送時と同じ 割れ! アルミ蒸着部境 キズ確認 • GJ4215がネック部円周上に沿って破断。増倍管軸方向のストレスに よるものと思われる。底面作業が目視では見つけられないストレスを与えた ことが明らかになった。

  40. 底面作業の影響 • 底面作業により増倍管に縦向きのストレスがかかった • ストレスは目視では発見されないほどの微少 • ストレスが残り加圧された時点でネック部で破断した • 同様なことが回収作業時及びその後の純水注入時に起こった可能性が大きい

  41. 衝撃波発生についてー1

  42. 衝撃波発生についてー2 圧力時刻歴(PMT底部水平位置48cm)

  43. 実験セットアップ ひずみ計 ビデオカメラ セットアップ 圧力計 プッシャー

  44. 第2回目セットアップ 第3回目セットアップ

  45. 第3回テスト 第2回テスト 実験データ

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