1 / 91

1. 場面情景を豊かに思い描くことから出発して、異常な 婦人への筆者の深い思いやりを読み取りましょう。 2. 細部の表現を手がかりに、人物の心理を考えましょう。

1. 場面情景を豊かに思い描くことから出発して、異常な 婦人への筆者の深い思いやりを読み取りましょう。 2. 細部の表現を手がかりに、人物の心理を考えましょう。. 人形 小林 秀雄 ( こばやし ひでお )  ある時、大阪行きの急行の食堂車で、遅い晩飯を食べていた。四人掛けのテーブルに、私は一人で座っていたが、やがて、前の空席に、六十格好の、上品な老人夫婦が腰をおろした。

saxton
Download Presentation

1. 場面情景を豊かに思い描くことから出発して、異常な 婦人への筆者の深い思いやりを読み取りましょう。 2. 細部の表現を手がかりに、人物の心理を考えましょう。

An Image/Link below is provided (as is) to download presentation Download Policy: Content on the Website is provided to you AS IS for your information and personal use and may not be sold / licensed / shared on other websites without getting consent from its author. Content is provided to you AS IS for your information and personal use only. Download presentation by click this link. While downloading, if for some reason you are not able to download a presentation, the publisher may have deleted the file from their server. During download, if you can't get a presentation, the file might be deleted by the publisher.

E N D

Presentation Transcript


  1. 1. 場面情景を豊かに思い描くことから出発して、異常な婦人への筆者の深い思いやりを読み取りましょう。 2. 細部の表現を手がかりに、人物の心理を考えましょう。

  2. 人形 小林秀雄(こばやし ひでお)  ある時、大阪行きの急行の食堂車で、遅い晩飯を食べていた。四人掛けのテーブルに、私は一人で座っていたが、やがて、前の空席に、六十格好の、上品な老人夫婦が腰をおろした。  細君の方は、小脇に何かを抱えて入って来て私の向かいの席に着いたのだが、袖の陰から現れたのは、横抱きにされた、おやと思うほど大きな人形であった。人形は、背広を着、ネクタイを締め、外套を羽織って、外套と同じ縞柄の鳥打帽子をかぶっていた。着付けの方はまだ新しか ったが、顔の方は、もうすっかり垢染みてテラテラしていた。眼元もどんよりと濁り、唇の色も褪せていた。何かの拍子に、人形は帽子を落とし、これも薄汚くなった丸坊、

  3. 主を出した。  細君が目くばせすると、夫は、床から帽子を拾い上げ、私の目が合うと、ちょっと会釈して、車窓の釘に掛けたがそれは、子供連れで失礼とでも言いたげなこなしであった。  もはや、明らかなことである。人形は息子に違いない。それも、人形の顔から判断すれば、よほど以前のことである。一人息子は戦争で死んだのであろうか。夫は妻の乱心を鎮めるために、彼女に人形をあてがったが、以来、二度と正気には返らぬのを、こうして連れて歩いている。多分そんなことか、と私は思った。  夫は旅なれた様子で、ボーイに何かと注文していたが、今は、おだやかな顔でビールを飲んでいる。妻は、はこばれたスープを一匙すくっては、まず人形の口元に持って行き自分の口に入れる。それを繰り返している。私は、

  4. 手元に引き寄せていたバター皿から、バターを取って、彼女のパン皿の上に載せた。彼女は息子にかまけていて、気が付かない。「これは恐縮」と夫が代わりに礼を言った。手元に引き寄せていたバター皿から、バターを取って、彼女のパン皿の上に載せた。彼女は息子にかまけていて、気が付かない。「これは恐縮」と夫が代わりに礼を言った。  そこへ、大学生かと思われる娘さんが、私の隣に来て座 った。表情や挙動から、若い女性の持つ鋭敏を、私はすぐ感じたように思った。彼女は、一目で事を悟り、この不思議な会食に、素直に順応したようであった。私は、彼女が、私の心持ちまで見てしまったとさえ思った。これは、私には、彼女と同じ年頃の一人娘があるためであろうか。  細君の食事は、二人分であるから、遅々として進まない。やっとスープが終わったところである。もしかしたら、彼女は、全く正気なのかもしれない。身についてしまった習慣的行為かもしれない。とすれば、これまでになるのには、周囲の浅はかな好奇心とずいぶん戦わねばなら

  5. なかったろう。それほど彼女の悲しみは深いのか。なかったろう。それほど彼女の悲しみは深いのか。  異様な会食は、ごく当たり前に、静かに、あえて言えば、和やかに終わったのだが、もし、だれかが、人形について余計な発言でもしたら、どうなったであろうか。私はそんなことを思った。 出典:本文は『感想Ⅴ』所収の「人形」の全文。

  6. 単語リスト1 晩飯(ばんめし)◎ [名](俗语)晚饭 空席(くうせき)◎ [名]座,空席;空缺,缺额 *上品(じょうひん)③  [形动]高雅,文雅,雅致 細君(さいくん)①[名]「奥さん」的别称,夫人 小脇(こわき)◎ [名]腋下 *袖(そで)◎ [名]袖子 *陰(かげ)① [名]背后,后面;暗中,暗地 横抱き(よこだき)◎ [名]横抱,夹在腋下 外套(がいとう)◎ [名]外套,外衣 羽織る(はおる)② [他五]披上,罩上,穿上 (外衣) 縞柄(しまがら)◎ [名]条纹花样 鳥打帽子(とりうちぼうし) ⑤ [名]鸭舌帽

  7. 着付け(きつけ)◎ [名]给…穿上衣服,穿上的感 觉 *垢染みる(あかじみる)④ [自上一]脏,肮脏 テラテラ① [副・自サ]油亮,光亮 眼元(めもと)◎ [名]眼睛,眉眼,眼神 どんより③ [副・自サ](眼睛,色泽等) 混浊,暗淡;阴沉沉 *濁る(にごる)② [自五]浑浊,污浊,变浊 *唇(くちびる)◎ [名]嘴唇 褪せる(あせる)② [自下一]褪色,掉色 拍子(ひょうし)◎ [名]机会,时候;(乐)拍, 节拍 薄汚い(うすぎたない)⑤ [形]有点脏,邋邋遢遢 丸坊主(まるぼうず)③ [名]光头;光秃 目配せ(めくばせ)② [名・自サ]递眼色,使眼色

  8. 拾い上げる(ひろいあげる)⑤     [他下一]拾起,捡起;挑出, 拣出 会釈(えしゃく)◎ [名・自他サ]点头,颔首打招 呼 車窓(しゃそう)◎ [名]车窗 *釘(くぎ)◎ [名]钉子 -連れ(-づれ)◎   [后缀]领着… ,带着… こなし◎ [名](身体的)动作;(衣服的) 穿法 もはや① [副]已经 よほど◎ [副]很,相当;几乎,差一点 儿 *以前(いぜん)① [名]以前,以往 乱心(らんしん)◎     [名・自サ]发疯,发狂

  9. 鎮める(しずめる)③ [他下一]使镇静;镇,止住; 镇定,平息 あてがう③ [他五]贴(靠)在…上;分 配;给 正気(しょうき)① [名]精神正常;意识;理智 *こうして◎ [副]这样(一来),这么 *ボーイ① [名](音调◎)男服务员;(音 调①)男孩少年 *穏やか(おだやか)② [形动]平稳,稳静;温和, 安 详;稳妥, 匙(さじ)① [名]匙子,汤匙 すくう◎   [他五]捞,捧,舀,端(水) 口元(くちもと)◎ [名]嘴边,嘴角,嘴形  手元(てもと)③ [名]身边,周围;手边;手头 的钱款

  10. 引き寄せる(ひきよせる)④ [他下一]拉到近旁 かまける③ [自下一]只忙于,专心于 *恐縮(きょうしゅく)◎ [名・自サ]惶恐,过意不去 挙動(きょどう)◎ [名]举动,行动 鋭敏(えいびん)◎ [形动] (感觉)灵敏,(头脑) 敏锐 一目(ひとめ)② [名](看)一眼 悟る(さとる)③ [他五]领悟,醒悟;领会,理 解,认清;觉察,发觉 会食(かいしょく)◎ [名・自サ]聚餐 順応(じゅんのう)◎ [名・自サ]顺应,适应 心持ち(こころもち)◎ [名]心情,心境,感觉 年頃(としごろ)◎ [名]大约的年龄;妙龄 遅々(ちち)① [形动タルト]迟迟

  11. *行為(こうい)① [名]行为 浅はか(あさはか)② [形动]浅薄,肤浅,浅见 悲しみ(かなしみ)◎ [名]悲伤,悲痛,悲哀 異様(いよう)◎     [名・形动]奇怪,奇异 あえて① [副]敢,硬,勉强; (后与否定语呼应)毫 (不) ……,(未)必… … 和やか(なごやか)② [形动]温和,和睦 *余計(よけい)◎ [形动]多余,无用;富余

  12. 1. ~げ ・彼は発行されたばかりの2000円札を取り出して、自 慢げに支払った。 ・初めて1人でよその家に泊まるおさな児を母親は頼 りなげに見送った。  ・小学生のくせに大人のまねをして遠慮をすると、か わいげがないと思われるよ。  ・飼い主が留守なのだろうか、あの犬は朝から悲しげ   な声で鳴いている。

  13. 2. 拍子 ・ドアが開いた拍子に小さな犬が部屋に飛び込んでき   た。 ・ぶつかった拍子に、お皿はガチャンと大きな音を立   てて割れた。 ・勢いよく立ち上がった拍子に、頭を低い天井にぶつ   けてしまった。 ・石につまずいてよろけた拍子に、持っていたスイカ   を落としてしまった。

  14. 3. よほど/よっぽど  ・まじめな田中さんが授業中に居眠りをするなんて、 よほど疲れているらしい。  ・こんな豪邸を建てるなんて、よほどの金持ちに違い   ない。  ・よっぽどのことがない限り、彼は会議を休むという   ことはない。  ・よほど強い地震だったのだろう。棚の商品は全部落   ちてしまった。  ・A:彼女、今日は朝からずっとごきげんだね。 B:よっぽどいいことがあったんだろうね。

  15. 4. あえて  ・この映画はあまりストーリー性がないのだが、あえ て説明すれば、二組のカップルが行く先々で事件を   起こすというものだ。  ・言いにくいことをあえて言うけど、あの人とは別れ   たほうがいいわよ。  ・子供のためにあえてきびしくしかることも必要だ。  ・あえて強制はしないが、この仕事を受けてくれると   助かるんだが。  ・この不景気な時に株を買うなんて、あえて危険をお   かすこともないのに。

  16. 5. 余計  ・僕がきちんと並べておいたのに、君が余計な手伝い   をしてくれたからバラバラになっちゃったよ。  ・お母さんは余計な手を出さないでね。カレーライス   くらい私1人で作ってみせるから。  ・あんな余計なことを記者会見で発言して大丈夫かな。   問題にならなければいいが・・・・。  ・A:もうちょっとおしゃれしたら? B:余計なお世話!

  17. 1. 遅々として ▲事柄がなかなか思うとおりに行かない様子を表す。否  定形と一緒に使うことが多い。  ・工事の完成期限は迫っているのに、作業は遅々とし て進まない。  ・渋滞がひどくて車は遅々として進まず、いらいらさ   せられた。  ・早く書き上げてしまおうと思ったが、来客が相次ぎ、    筆は遅々として進まなかった。

  18. 2. ~に違いない ▲話し手が強い確信をもって判断する時に用いる表現。  思い込みの場合もある。  ・あんな高級な車に乗っているのだから、村田さんは   金持ちに違いない。  ・学生の憂うつな表情からすると、試験問題は難しかったに違いない。  ・彼女は規則を守らないような人ではない。きっと知  らなかったに違いない。  ・A:この足跡は? B:あの男のものだと思う。犯人はあいつに違いない。

  19. 3. ~ては ▲動詞について、動作や現象が繰り返し起こることを表  す。  ・生活が豊かでないので、母はお金の計算をしてはた   め息をついている。  ・彼女は誰かを待っているのだろう。1ページ読んでは顔をあげて窓の外を見ている。  ・1行書いては考え込んでいるので、なかなか書き終  わらない。  ・子供は2、3歩歩いては立ち止まって、母親の来るの  を待っている。

  20. 4. ~(の)代わりに ▲a. 名詞に付いて、代理の物や人の意味を表す。  ・彼はノートの代わりに、広告の裏に書いて日本語を勉強した。  ・私の代わりに中山さんに会議に出てもらいます。 ▲b. 活用語に付いて、そういう行動をとらないで別の行動をとったり、そういう価値と反対の価値があ る意味を表す。  ・メールだと見ない恐れがあるので、代わりに電話で報告します。  ・この町は静かで落ち着いている代わりに交通の便がやや悪い。

  21. 5. ~ねばならない ▲「~なければならない」の文語的な言い方。「ね」は助動詞「ぬ」の仮定形。  ・世界平和を実現するために努力せねばならない。  ・全員が一致協力して問題解決にあたらねばならない。  ・子どもの命を救うためには、今日中に手術をせねばならない。 ▲「~ねばならぬ」はもっと文語的な言い方である。  ・暴力には市民が力を合わせて立ち向かわねばならぬ。  ・地球の未来のために自然破壊は防がねばならぬ。

  22. 6. それほど~か ▲予想以上の感嘆の気持ちを表すのに用いる。  ・それほど歌手になりたいのですか。だったら、あき らめずにやりなさい。  ・それほどいっしょになりたいと言うのですか。それ なら、2人の結婚に賛成しましょう。  ・それほど北海道へ行きたいのか。それでは夏休みは いっしょに行こう。  ・それほどその小説はおもしろくないのか。それでは 僕は読まないよ。

  23. 1. 本文を読んで、次の質問に答えなさい。 (1) 「私は、彼女が、私の心持ちまで見てしまったとさ え思った」とあるが、この時の「私の心持ち」を説 明しなさい。 (2) 「これまでになる」とはどういうことか、説明しな さい。 (3) 「和やかに」とあるが、そういう表現が適切である 理由を述べなさい。 (4) 「もし、だれかが、人形について余計な発言でもし たら、どうなったであろうか」とあるが、どうなっ たかを説明しなさい。 (5) 本文を通じて筆者は何を述べたかったのか、15字 以内でまとめなさい。

  24. 2. 次の下線部のカタカナは漢字に、漢字にはよみがな をつけなさい。 (1) 学長のハツゲンは学生から歓迎された。() (2) もうそろそろ7時だから、晩飯を食いに行こう。 () (3) 化粧をしなくても、彼女はとてもジョウヒンな感 じがする。() (4) 試合に負けた李さんは残念な様子で唇をかんだ。 () (5) 何百万年もイゼンに、人類の祖先はもうこの地球 上に出現していた。() (6) お忙しい中わざわざ来てくださって、まことに恐縮です。() (7) 聞いてはいけないと言われると、ヨケイ気になる()

  25. (8) 今は手元に置いていませんので、後ほどお送りし てもよろしいでしょうか。() (9) お嬢さんはトシゴロだから、結婚も近いでしょう。() (10)そんな簡単な問題、僕、一目で分かったよ。 ()

  26. 3. 次の()に平仮名を一つずつ書き入れて、文を 完成させなさい。 (1) 一日中歩いて疲れたので、2人は公園のベンチ ()腰()おろした。 (2) 大学に受かったと聞いて、息子は飛び上がる ( )()喜んだ。 (3) 彼は得意()()様子で自分の経験を語った。 (4) その彫像は金で作られているから、高い()違いない。 (5) あの言い方()()すると、私はあの人に嫌   われているようだ。 (6) 1行書い()()考え込むので、論文は なかなか進まない。 (7) 値段ならそのスーパーのほうが少し安い() ()思っていますが。

  27. (8) そんなことをして、あまり怒らない彼に() ()叱られた。 (9) 先生()()分からない問題だから、きっと   難しいでしょう。 (10)電話がかかってきたとき、私は風呂から上がった ()()()だった。

  28. 4. 下の枠内から最も適当な言葉を選んで、()に書き入れなさい。 (1) どうもおかしいと思ったが、あの話は( )嘘 だった。 (2) 政府は多数の国民が反対する中で、()税制 の改革に踏み切った。 (3) 彼は年とって( )盛んな体力の持ち主だ。 (4) バーゲンに行くと、どうしてもいつもより ( )買ってしまう。 (5) 難しい病気ではない、( )風邪だよ。 (6) あなたの成績では( )勉強しないとあの大学に 入れませんよ。 余計に やっぱり なお 結局 あえて よほど 単なる

  29. 5. 次の文の____のことばと同じ意味の使われ方をしているものはどれか、a~dの中から一つずつ選びなさい。 (1) 妻は、はこばれたスープを一匙すくっては、まず 人形の口元に持って行き自分の口に入れる。 a. 学生の頃は、小説を書いては仲間とよく話し 合ったものだ。 b. そのことを彼女に言っては残酷だ。 c. そんなこと、してはいけないよ。 d. そんなにタバコばかり吸っていては、体に悪い よ。 (2) 細君の食事は、二人分であるから、遅々として進 まない。 a. 彼は大学の教授としてより、むしろ社会活動 家としての方がよく知られている。

  30. b. 中国では北の人は南の人と違って、うどんな どを主食としてよく食べます。 c. 何を言われても、平然として微笑んでいる。 d. 今もし500万元の宝くじがあなたに当たった として、何をしますか。 (3) やがて、前の空席に、六十格好の上品な老人夫婦 が腰をおろした。 a. みすぼらしい格好をした男が急に寄ってきた。 b. あの店の品物は値段も格好だし、質もいい。 c. さっき四十格好の男が訪ねてきたよ。 d. 道子さんのお兄さんは格好がよくて、女性に やさしいです。 (4) もし、だれかが、人形について余計な発言でもし たら、どうなったであろうか。 a. するなと止められると余計にしたくなる。

  31. b. 余計なお世話は要らないよ。ほっといて頂戴。 c. 両親に反対されて、余計2人の仲は深まった。 d. 「落ち着いて!」と励まされたら、余計に緊 張してしまった。 (5) 何かの拍子に、人形は帽子を落とし、… a. 昨日デパートで財布を落としてしまった。 b. 警察は信用を落とした。 c. その一言が健一を絶望のふちに落とした。 d. 子供が花瓶をうっかり床に落とした。

  32. 6. 次の()に適当なことばを入れて、文を完成させなさい。 (1) 彼は大きな声で話していたから、() に違いない。 (2) 吉田さんは誰かを待っているらしく、1ページを 読んでは()。 (3) ()、今日は私が代わりに空港へ迎えに 行ってあげる。 (4) よほど()。弟は帰ってくるとご飯も 食 べずに寝てしまった。 (5) ちょっと言いにくいことなのですが、あえて言わ せていただけば、お宅のお子さんは()。

  33. 7. 次の中国語を日本語に訳しなさい。 (1) 你难道就那么讨厌他吗?(それほど~か) (2) 小李来的时候,我刚刚写完论文。(~ところ) (3) 今天王老师生病了,他的课由我替他上。(~代 わりに) (4) 他每次去超市都要买面包。(~ては) (5) 从他高兴的神情来看,他考试一定考得很好。(~に違いない)

  34. 8. 作文 (1) 次の文章を参考にしたうえで、200字程度の文章 を書きなさい。   主題: ある人の生き方の記述   構成: ①ある領域の代表的な人物を取り上げる ②その人について説明する   関連文型: ①~に~いる。       ②~などで有名になった。 夏目漱石  日本の近代文学を代表する小説家に夏目漱石がいる。彼は1867年東京に生まれ、1893年東京大学英文科を卒業した。高等学校の教師を経て、1900年英国に留学し、帰国してから第一高等学校の教授になった。「我輩は猫である」「坊ちゃん」などで有名になり、1907年、朝日新聞社に入社した。「こころ」「草枕」など、多くの作品が英語をはじめ外国語に翻訳されている。1916年、東京で、病気のため亡くなった。(197字)

  35. (2) あなたにとって思い出に残っている場所があった ら、それを思い描いて、次の順序に沿って300字 程度の作文を書きなさい。   主題:私の思い出の場所 構成:①思い出の時代の説明(住んでいた所、ど んなことをしていたか)のこ ろ、私は。 ②思い出の場所の説明(そこはどんな感 じの場所だったか)私が好きだった場所 はそこは。 ③思い出の場所での出来事(そこではど んなことがあったか)よく思い出すの は。その時。 ④今の様子(思い出の場所は今どんな様子 か)今、そこは。

  36. 単語リスト2 *発行(はっこう)◎   [名・他サ]发行,发放 *札(さつ)◎   [名]纸币,钞票 *よそ①[名]别处;别人家 おさな児(おさなご)③   [名]年幼的孩子 頼りない(たよりない)④ [形]无依靠,没把握 *見送る(みおくる)④ [他五]目送;送别 飼い主(かいぬし)◎[名]饲养主,主人 ガチャンと②      [副](玻璃等)破碎声 *勢い(いきおい)③   [名]势,势力;趋势 *立ち上がる(たちあがる)④ [自五]起立,站起来;向上升 起;奋起 *天井(てんじょう)◎    [名]天棚,天花板 *つまずく③          [自五]绊,绊倒;失败,受挫

  37. よろける◎         [自下一](步态)蹒跚,摇摇 晃晃 *スイカ◎            [名]西瓜 豪邸(ごうてい)◎  [名]高级住宅 ストーリー①        [名]故事,小说;情节 カップル①         [名](夫妇、恋人等) 一对男女,情侣 先々(さきざき)②     [名]将来,后日;所到之处; 过去 *強制(きょうせい)◎    [名・他サ]强制,强迫 *カレーライス④       [名]咖喱饭 会見(かいけん)◎    [名・自サ]会见,会晤 単語リスト3 書き上げる(かきあげる)◎

  38. [他下一]写完,写成 来客(らいきゃく)◎     [名]来客 相次ぐ(あいつぐ)①   [自五]相继发生,连续不断 *高級(こうきゅう)◎ [名・形动]高级,上等 憂鬱(ゆううつ)◎      [名・形动]忧郁,郁闷 *足跡(あしあと)③      [名]足迹;成就,业绩 *ため息(ためいき)③   [名]叹气,长叹 *広告(こうこく)◎    [名]广告;宣传 *報告(ほうこく)◎  [名・他サ]报告,汇报 便(べん)①       [名]便,方便;大小便 *やや①            [副]略微,稍微 *一致(いっち)◎   [名・自サ]一致,符合 *協力(きょうりょく)◎   [名・自サ]合作,配合 暴力(ぼうりょく)①     [名]暴力,武力 立ち向かう(たちむかう)◎

  39. [自五]应付,对待;前进; 对抗,顶撞 破壊(はかい)◎     [名・自他サ]破坏,毁坏 *防ぐ(ふせぐ)②     [他五]防守;防止 *歌手(かしゅ)①    [名]歌手,歌星 単語リスト4 *学長(がくちょう)◎  [名](大学)校长 *食う(くう)①  [他五]吃(食べる的俗语);生 活;消耗 *化粧(けしょう)②     [名・自他サ]化妆;装饰,装 璜 *祖先(そせん)①    [名]祖先,祖宗 後ほど(のちほど)◎  [副]回头,随后 彫像(ちょうぞう)◎   [名]雕像

  40. *金(きん)①     [名]金,黄金;金钱;周五*金(きん)①     [名]金,黄金;金钱;周五 税制(ぜいせい)◎   [名]税制,捐税制度 *改革(かいかく)◎    [名・他サ]改革 *バーゲン①       [名]廉价销售,大甩卖 残酷(ざんこく)◎   [名・形动]残酷,残忍 *主食(しゅしょく)◎     [名]主食 平然(へいぜん)◎[形动タルト]坦然,不在乎; 沉着 *微笑む(ほほえむ)③  [自五]微笑;(花)初放 宝くじ(たからくじ)③   [名]彩票 みすぼらしい⑤      [形]难看,破旧 *頂戴(ちょうだい)◎ [名・他サ](もらう的敬语,妇 女、儿童多用)领受; (食べる的敬语)吃,喝; 请给(我)

  41. *信用(しんよう)◎   [名・他サ]信用,信赖;信誉*信用(しんよう)◎   [名・他サ]信用,信赖;信誉 絶望(ぜつぼう)◎    [名・自サ]绝望,失望 淵(ふち)②         [名]深渊;渊,潭,深水处

  42. チャレンジ 1 富 士 田宮 虎彦(たみや とらひこ) 私は死んだ母が最後に書いてよこした(1)手紙の言葉を、今もはっきり覚えている。それは、――今度のお前の下宿からは富士が見えるのだろうか、東京から富士が見えるということはお母さんもかねて聞いていたけれど、あの美しい富士の山を毎日見てすごすことができれば、どんなにお前の心もなごまることだろう。お母さんも一度は富士を見て死にたいと思っていたが、そのお母さんの思いがお前にかなえられたのだと思うと、お前のくれた手紙に富士見軒と書いてあるのをみつめているうちにお母さんは涙がこぼれてきたのだよ・・・・といった言葉で

  43. あった。 本郷の高台に高くそびえたった図書館のその屋上からは、富士ばかりでなく、赤城や、榛名や、秩父の山々など、関東平野を遠くとりまく山々が見えるのだったが、そうした山々の山脈をつらねた美しさも、冬の日差しをあびた富士の姿の美しさには及びもつかなかった。私はその美しい富士を見ながら、母の乳房の匂いともつれあうように、母に富士の山の美しさを教えられた幼いころのことを思い出した。そして、母の手紙を読んだ時と同じように目がしらがあつくなってゆくのを感じた。 大学に出ない日は、私は真砂町の坂をのぼって、壱岐坂の上に出た。私は、そこで立ちどまって富士を見た。その富士は図書館から見る富士には及ばなかったが、やはり美しい姿であった。私はしばらく富士を見つめていたが、ふと気づくと私の立ちどまった町かどに、下宿か

  44. 旅館らしい立派な二階建てがあった。何気なくその看板を見ると、その看板には富士見館という屋号がかかれてあった。「ああ、この富士見館なら、たしかに富士が見える」私は思わずそう独りごとをつぶやいていた。(A)()、母が考えている私の下宿は、こんな下宿ではないかと、ふっと思った。(B)()、笑いが腹の底からこみ上げてきて、私は、道をとおる人が不思議そうに笑っている私を見つめるほど、声をたてて笑った。(2)だが、笑っているうち、私の笑いは、私の頬に淋しく凍りついてしまった。旅館らしい立派な二階建てがあった。何気なくその看板を見ると、その看板には富士見館という屋号がかかれてあった。「ああ、この富士見館なら、たしかに富士が見える」私は思わずそう独りごとをつぶやいていた。(A)()、母が考えている私の下宿は、こんな下宿ではないかと、ふっと思った。(B)()、笑いが腹の底からこみ上げてきて、私は、道をとおる人が不思議そうに笑っている私を見つめるほど、声をたてて笑った。(2)だが、笑っているうち、私の笑いは、私の頬に淋しく凍りついてしまった。 出典:本文は作者の私小説の『富士』の一節。

  45. 練習問題 1.空欄(A)・(B)を補うのに最も適切なことばを次の中から選びなさい。 (A) a.そして b.さらに  c.また d.ところが (B) a.だから b.すると  c.その結果 d.それに

  46. 2.傍線部(1)の「手紙の言葉」に相当する部分の初 めと終わりの5文字を書きなさい。

  47. 3.傍線部(2)の「だが、笑っているうち、私の笑い は、私の頬に淋しく凍りついてしまった」とは、ど のような意味か。次の中から最も適切なものを選び なさい。 a. 幼いとき、富士の美しさを母親から教えられた ことが思い出され、なつかしかった。 b. 母親の想像に対して現実の自分の下宿は富士も 見えない三流下宿であることに気づき、悲しく なった。 c. 自分の下宿は富士が見えるものと誤解した母親 の想像に気づき、寂しくなった。 d. 病弱で貧しく、寂しい母親に対して何もしてや れない自分に気づき、悲しくなった。

  48. 4.本文の表現の特色について、最も適切なものを次の中から選びなさい。4.本文の表現の特色について、最も適切なものを次の中から選びなさい。 a. 主情的 b. 視覚的 c. 感覚的 d. 理知的

  49. 5.本文の要約を100字以内でまとめなさい。

  50. チャレンジ 2 現代青春論 亀井 勝一郎(かめい かついちろう) どんな芸術でも、ある程度の予備知識や説明は必要だ。しかしそれに満足してはならない。自分で直接読んだり、見たりして、対象にひきずりまわされることが大切である。たとえば夏目漱石の小説なら、今日では定評があるが、自分で、実際に読むと、定評どおりにゆかない場合がある。みんながほめていても、つまらないと思うこともあるし、また自分が感動しても、それを適当に言いあらわすことが出来ない場合もある。そういうとき、自分には文学はわからないと決めてしまう人がある。ある音楽を聞いて、大変すばらしいと思っても、なぜすばらし

More Related