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隠された「再臨界」. 政経学部教授 経済学博士 大 石 高 久. 目次. 1 放射性物質の核種と半減値 2 Fukushima と Hiroshima の比較 3 事故は未だ収束していない 東電とマスコミに踊らされるな 観測数値は「再臨界」を暗示する 作業員に異変 4 外部被曝と内部被曝 5 Chernobyl & Fukushima. 1 放射性物質の核種と 半減期. 「半減期( Half-life )」とは、放射性核種が崩壊して別の核種に変わるとき、元の核種の半分が崩壊する期間を言う。
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隠された「再臨界」 政経学部教授 経済学博士 大 石 高 久
目次 • 1 放射性物質の核種と半減値 • 2 FukushimaとHiroshimaの比較 • 3 事故は未だ収束していない • 東電とマスコミに踊らされるな • 観測数値は「再臨界」を暗示する • 作業員に異変 • 4 外部被曝と内部被曝 • 5 Chernobyl & Fukushima
1 放射性物質の核種と半減期 • 「半減期(Half-life)」とは、放射性核種が崩壊して別の核種に変わるとき、元の核種の半分が崩壊する期間を言う。 • 放射性同位元素 半減期 主な放射線 • 人工の放射性物質 (原子炉内で自然にヨウ素1318.0日 ベータ線 できてしまう) コバルト605.3年 ガンマ線 セシウム134 2.0652年 ベータ線 セシウム137 30年 ガンマ線 ストロンチウム9028.79年 アルファ線 プルトニウム239 24000年 アルファ線 • 自然界の放射性物質 vラドン222 3.8日 アルファ線 ラジウム226 1600年 アルファ線 ウラン238 45億年 アルファ線
2 FukushimaとHiroshimaの比較(1) • Fukushimaは広島型原発の「80発分」か「80万発分」か? 本書64頁では「80発分」、6頁及び102頁では「80万発分」となっており、不統一。 • 細野豪志原発担当相は、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会(8月23日)において、 広島型原発の「168.5個分」と発言している。 • 小出氏は原料のウランの重量で、細野氏はセシウム137の予想放出量で計算している。
2 FukushimaとHiroshimaの比較(2) • 確かに、高度1万メートルにも吹き上った原爆のHiroshimaとFukushimaとでは、破壊の度合いという点では比較にならないかも知れない。 • しかし、汚染が広がらず原発周辺に留まっているとしたら、Fukushimaがそれだけ酷いということ。 • 重要なことは、原爆と原発では、一定期間後の放射能の残存量に大きな違いがあり、「原爆は1年後に1000分の1に減少するが、原発は10分の1にしかならない」(東大アイソトープセンター長児玉龍彦氏)点である。
3 事故は未だ収束していない • 東電とマスコミに踊らされるな! • メルト・ダウンを認めていない段階の「工程表」は、それを認めた段階とは、前提も、行うべき作業も異なり、全く意味を持たない。 • 汚染源(メルト・ダウンした燃料棒)に近づき、それを取り出し、処分するには、10年以上! • 「チャイナ・シンドローム」の心配! • 観測値は「再臨界」を暗示する • 関東地方に新たなホットスポット • 観測値は「再臨界」を暗示する • 作業員に異変
3 事故は未だ収束していない • 東電とマスコミに踊らされるな! • 観測値は「再臨界」を暗示する • 関東地方に新たなホットスポット • 観測値は「再臨界」を暗示する • 作業員に異変
8月、東北〜西日本の広範囲で、ヨウ素などの放射性物質の急激な増加が観測された8月、東北〜西日本の広範囲で、ヨウ素などの放射性物質の急激な増加が観測された • 9月13日付け、武田邦彦氏(中部大学教授)の報告: 「8月に見られた急激なヨウ素などの放射性物質は、日本で広 く東北から西日本まで見られ、当初、排水などと思われていましたが、空間に広く観測されています。さらに、放射性物質の種類が福島原発からのものではないとも考えられます。 可能性としては、医療用がありますが、 . . . 福島原発以外のものとすると、中国の事故や黄砂などまったく別のものを考えなければならず、相当な検討が必要です。」(http://takedanet.com/2011/09/post_9cd2.html)
b. 福島市内、セシウム上昇箇所も(9月14日)http://www.alterna.co.jp/7085
c. 横浜にホット・スポット(10月12日) 横浜市港北区マンション屋上の堆積物ストロンチウム90: 195 ベクレル/キロ (注:体内に入ると、骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積し長期間にわたって放射線を出し続けるため、非常に危険!:大石) 同サンプルからは、以前に放射性セシウムも高レベルで検出されている。セシウム134: 29,775 ベクレル/キロ セシウム137: 33,659 ベクレル/キロ ----------------------------------- セシウム合計: 63,434 ベクレル/キロ
d. 静岡・伊豆 乾燥シイタケに基準超のセシウム 「静岡県は7日、同県伊豆市内で生産・加工された乾燥シイタケから、食品衛生法に基づく暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)の2倍超の1033ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。自主検査だったため、県は8日、改めて検査して対応する。」【仲田力行】 『毎日新聞』(2011年10月7日)
小括:観測値は「再臨界」を暗示する • 7~8月に再臨界が2回起こったのではないか、と『週刊プレイボーイ』(9月26日号)が報道。 「私(日沼洋陽ひぬまようよう工学博士:大石)は福島第一原発1~3号機のいずれかで、メルトダウンした核燃料が連鎖的に核分裂する『再臨界』が発生し、4月以降では最大量の放射性物質が施設外へ漏れ出したと考えています。時期は7月28日から31日頃と、8月19日から21日頃の2回。放射物質の大量流出は、発表数値が実際よりも低めではないかと疑われている東京都や横浜市の線量測定データからもはっきりと読み取れる科学的事実です。」
作業員に異変 • 前頁の「再臨界」に関連して、8月中旬に、Fukushimaの敷地内のアスファルトの亀裂(地下)から、蒸気が噴き出している、との内部情報があった。メルト・スルーした炉心か? • 40代作業員が「急性白血病」で死亡 「東京電力は30日、福島第一原子力発電所で復旧作業にあ たっていた協力企業の40代男性が8月上旬に急性白血病で死亡したと発表した。東電は『男性の作業と白血病による死亡に因果関係はない』としている。」『朝日新聞』(8月30日) • 8月28日午前10時過ぎ、一人の作業員が謎の訴え 福島第一原発の監視カメラの前に、防護服に身を包んだ作業員が真っすぐに歩いて来て、右手でカメラの方向を指差しながら、左手に何かを持って読み上げる。 20分後、さらにカメラに近づき、カメラ目線で激しく訴え、画面から離れて行った。このカメラは音声は拾わないため、作業員が何を話していたかは分からない。
4 外部被曝と内部被曝(1) • (1) 外部被曝:対外から放射線を浴びることで、Fukushimaでは、それほど深刻な体外被曝は「報告されていない」。 • しかし、前頁の作業員の死亡は、警察が調査すべき! • 「伊方原発訴訟」を調査すれば、警察・裁判所まで巻き込まれており、彼らにも今日のFukushimaに責任がある。 • 更に、ネットでは、「副島から避難していた静岡の病院で小学5年生が急性放射線障害で亡くなりました」とも。 • 福島原発地域の犬猫を引き取り、里親探しを行っていた女性も「急性白血病」で急死したという。http://megalodon.jp/2011-0818-1059-29/infosecurity.jp/archives/15602
4 外部被曝と内部被曝(2) • (2) 内部被曝:鼻(呼吸)や口(食事)を通して、体内に放射性物質を取り込み、体内で被曝すること • 被爆線量は、距離の二乗に反比例する。 • 内部被曝が注目されたのは、1954年のビキニ環礁での水爆実験で、操業中の第五福竜丸が被爆して以降。 • しかし、その後研究は進んでいない。原発推進に都合が悪く、奨励されない。 • 「国際」的な「放射線」防御団体に2つ(次頁参照)。
4 外部被曝と内部被曝(3) • 国際放射線防護委員会(こくさいほうしゃせんぼうごいいんかい、International Commission on Radiological Protection: ICRP)は、専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う民間の国際学術組織である。 • 欧州放射線リスク委員会(European Committee on Radiation Risk: ECRR )は、ベルギーに本部を置く市民団体である。団体の名称に「委員会」とついているが、欧州評議会及び欧州議会、または、国際連合やいずれかの国の政府等とは関係ない。代表者:Dr. Busby • 両者の最大の違いは、ICRPが内部被曝を殆ど考慮しない(外部被曝量の1.4倍)のに対して、ECRRは内部被曝量を外部被曝量の600倍と計算する点にある。
広島・長崎での後遺症(朝日新聞2011年4月7日)広島・長崎での後遺症(朝日新聞2011年4月7日)
5 Chernobyl & Fukushima:現在進行形と未来形 • Chernobylから25年経過したが、依然として放射能は残っている。 • 従って、食物を通した内部汚染は、Chernobylにおいて「現在進行形」である。 • Chernobylに比較して、安全基準が高く、全品検査していないFukushimaの方が酷くなる可能性! • そこでの諸症例は、今後、確実に、Fukushimaとホット・スポットで発生するが、東電を中心とする産・官・学・マスコミによって、社会的に「葬り去られる」可能性が大きい!
5-1 Chernobylでの後遺症 • 子供や大人の甲状腺ガン • 白血病(血液のガン) • 各種ガン • 「原爆ぶらぶら病」:慢性的疲労・虚脱感
5-2 その原因!? • 白血球減少と白血病 • 細胞のミトコンドリア変異・異常 • 染色体の破壊・切断 • セシウムの蓄積例(豚の内蔵:単位Bg) 腎臓 21.21 心臓 16.52 胃 15.00 甲状腺13.46大腸 11.54 肝臓 11.19 (出典:NHK「内部被曝に迫る」) (注)「腎臓(じんぞう)」は血液中の老廃物を濾過・排泄する。
5-3 既に現在進行形? • 郡山市で「謎の体調不良」に苦しむ子供が急増中 「福島第一原発から西へ50キロ離れた福島県郡山市。実は、この町で謎の体調不良を訴える子供が急増しているという。 郡山市に住む柳沼良子さん(仮名・37)は二人の子供が外出する際、マスクと長袖を着用させている。にもかかわらず、長男の啓太君(仮名・9)は目の下にクマができ、顔色も青白い。長女のさつきちゃん(同・8)は最近、急に鼻血を出すこともあるという。 この症状は『低線量被曝』なのでは? 国立病院機構・北海道がんセンターの西尾正道院長(放射線治療科)はこう語る。「低線量被曝の初期症状としては、下痢やのどの渇き、倦怠感、鼻血等があります。しかし、今の段階では放射能との因果関係について断定的なことは言えません。今後は医師もそれを念頭に置いた診療を心掛けるべきでしょう」 (『女性自身』 7月5日(火) 1時10分配信)