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公共財. 公共経済学(財政学A) 第 5 回 畑農鋭矢. 公共財の性質. 私的財との対比 ①排除不可能性 対価を支払わない人を消費から排除できない ⇔排除可能性 ②非競合性(非排他性) 他の消費者と共同消費できること ⇔競合性(排他性)、単独消費. 公共財と私的財. 財の例. 公共財と私的財の違い. 個人 i の消費量 x i 経済全体の供給量 Y 違いは・・・ 純粋公共財: x i = Y 私的財: S i x i = Y 消費可能曲線 純粋公共財: YXY 私的財: YY 準公共財: 2 つの間 の領域. x 2. X. 純粋公共財.
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公共財 公共経済学(財政学A) 第5回 畑農鋭矢
公共財の性質 • 私的財との対比 ①排除不可能性対価を支払わない人を消費から排除できない⇔排除可能性 ②非競合性(非排他性)他の消費者と共同消費できること⇔競合性(排他性)、単独消費
公共財と私的財の違い • 個人iの消費量xi • 経済全体の供給量Y • 違いは・・・純粋公共財:xi=Y私的財:Sixi=Y • 消費可能曲線純粋公共財:YXY私的財:YY準公共財:2つの間 の領域 x2 X 純粋公共財 Y 準公共財 私的財 Y x1
公共財の限界効用(便益) (私的財のケース) • 個人iの効用:Ui(xi) • 限界効用:MUi(xi) • 価格:p* • 最適条件: MUi(xi) = p* (公共財のケース) • 個人iの効用:Ui(Y) • 限界効用:MUi(Y) • 価格:p* • 最適条件: SiMUi(Y) = p*(サミュエルソン条件) p p 横方向に足す! 縦方向に足す! p* p* MU2 MU12 MU1+MU2 MU1 MU1=MU2 MU1=MU2 Y*(=x1=x2) Y Y x1 Y* (=x1+x2) x2
公共財の私的供給(市場の失敗) p E(最適点) X(私的供給) p* MU2 MU1 MU1+2 MU1 MU1 x1+x2 Y Y*
市場の失敗:数式による説明 • 価格をp、最適な公共財の量をY*とすると2MU(Y*)=p すなわち MU(Y*)=p/2 • 2人(1,2)の公共財供給:x1+x2=Y • 1人目の消費者の行動:2人目の供給をx2と想定MU(x1+x2)=p • 2人目の消費者の行動:1人目の供給をx1と想定MU(x1+x2)=p • 均衡:x1 = x1, x2= x2MU(x1+x2)=p • MU(x1+x2)> MU(Y*)x1+x2<Y* (限界効用は逓減するから)
リンダール・メカニズム • 政府による公共財供給の制度 ①政府公共財供給に必要な費用分担率提示 ②消費者分担率に基づき純便益最大の公共財水準を報告 ③政府各消費者の公共財水準が等しくなるまで上記プロセスを繰り返す
リンダール・メカニズムの効率性 • 1人目の費用分担率a • 1人目の反応MU1(x1)=ap (1) • 2人目の反応MU2(x2)=(1-a)p (2) • x1=x2=Yになるとき、(1)+(2)より次式が得られるMU1(Y)+ MU2(Y)=p ⇒サミュエルソン条件 ⇒最適な公共財供給が実現
リンダール・メカニズムの問題点 • 調整の手間 • 費用の負担能力を無視 • 公共財水準を正直に報告するインセンティブの欠如(過少申告するインセンティブ)選好顕示の問題⇒ただ乗り(公共財の2つの性質に注意)